2012年5月 エムクラフト(株)
2012/05/20
今回は、熱中症対策としても役立つ商品を展開されているエムクラフト㈱にご出演いただきました。
エムクラフト(株) 松波徳明代表取締役
☆商品誕生のきっかけ
保冷剤を背中にフィットさせて身体を冷やす「アイスリュック」をご存知ですか?
福岡で建設業をされていたエムクラフトさんが、真夏の屋外の現場で暑さに耐えきれず、とにかくこの暑さをなんとかしたい! と思ったのが開発のきっかけとのこと。
2004年に初期型を製作し、試作&試着を繰り返し試行錯誤の末、2006年にテストモデルのネット販売を試みたものの売れず・・・
ところが、あるマスコミの目にとまり紹介されたことにより問合せが殺到!
2007年夏に本格的に販売開始後、大きな反響を呼び大ヒットしている商品です。
各種マスコミに取り上げられるようになり、スポーツ、ガーデニング時に・・・と、さまざまなシーンで使用する声が寄せられるようになった「アイスリュック」。
特に”目からウロコ”だったのは「1人で自宅にいる時エアコンをつけるのは・・・」と、家事の際など様々な使い方をするという主婦の声!
当初、作業時用を想定していたため横型で作っていましたが、デザインを改良し、スタイリッシュな縦型を開発しました。
ヨコ型とタテ型です
*ご参考までに・・・子ども用や、なんとペット用も作られています
ペット用の「ひえるワン」
☆今年3月に新商品「アイスリュックStyle」が発売されました
従来の「アイスリュック縦型」で実証済みの結露で濡れない上質なメッシュ生地は継続採用し、縫製方法やゴムバンド等を変えたことで一回り小さくなり、使いやすさ・お求めやすさを追求した商品です。
☆アイスリュックの特徴
この商品は、両手が自由に使え作業の邪魔にもならず、身体を冷やす際に効率良く冷やす事が出来る箇所の一つと言われている背中を集中的に冷却します。
作業性の向上のため、必要最低限の大きさと必要最小限の部材のみ採用し、冷却時間は夏の炎天下で約3〜4時間程度持続 。
また、保冷剤収納時で360g(リンゴ1個程度) ですので、重さも気になりません!
「国外で作ってもらったら安価にできるのでは?」という声もあったそうですが、商品の特性を生かすためには縫製に技術力がいるため、結露を発生させにくい生地をセレクトした上で、福岡・久留米の工場で製作しています。
また、ウレタンを織りこんだ特殊な日本製ゴムバンド (特許製品)を採用することで、装着した状態でいかなる動きにもズレることがなく快適です。
さらに、保冷剤も下記の理由により”国産”にこだわっています。」
赤ちゃんのおむつにも採用されている、人体に影響がない国産の成分を使用していて、安心・安全。
不要になった際には消臭剤として再利用することができ、環境にも配慮。
また、保冷袋は高気密チャックがついていて保冷効果が高く、万が一保冷剤が破れた際でも内容物が外に漏れることを防ぐことができます。
アルミ蒸着シートに高気密チャックをつける技術は日本で1社だけで、他社がマネ出来ない技術です。袋の端にステッチを施して保冷剤がズレて重なることを防ぐ工夫もしています。
エムクラフト㈱マーケティングプランニング部の
川原あいさん
☆アイスリュックの試着&グループディスカッション
いよいよアイスリュックの試着タイム!
この日、福岡の最高気温は28.1度とおあつらえ向きのアイスリュック日より 。
わいわい塾開始時に入れていたエアコンは少し前から切っていました。
参加者各自で保冷剤が入った保冷袋を本体に入れて、いざ試着!
ゴムバンドを調節して各人の最適位置につけてもらい、つけごこちや、どのような場面で活躍しそうかについて、各グループでディスカッションしていただきました。
「エアコンを切っていても暑さが気にならない」「よく冷える」と好感触。
各グループ内で、アイスリュックの使い方についてわいわいがやがやと様々な意見が飛び出して、「わいわい塾」の本領発揮です。
家事やガーデニング時に、子どもや孫がスポーツ をする時に使わせたい~という意見のほか、仕事 で上着を脱げない時のために、ジャケットの下に装着しても目立たない薄型を開発してほしい~という要望が複数出ました 。
そして、「女性は冷えに弱いので冬用の商品があるといい」という意見が出たところで、タイムリーに冬用商品のお話へと移行しました。
☆ホットリュック・カケマキの紹介
アイスリュックの保冷剤のかわりにカイロを入れたもの?と思った方、違うんです!
これまた、今までなかった画期的な日本製の商品でした。
ホットリュックとは、遠赤外線を半永久的に放出する天然鉱石をパウダー状に加工し、発泡体に練り込んだ特殊なシートを使用。遠赤の効果によって血行や代謝が促進され、身体があたたまるリュックタイプの寒さ対策グッズです。
カイロのように局所的・直接的なあたたかさとは違う、じんわりとやさしいあたたかさがず~っと続く感じ 。
長時間使用していても熱くなりすぎるといった嫌な感じはなく、電気やお湯は一切使わない省エネグッズです。
また、シート自体は発熱しないため(身体の細胞が反応しあたたかくなる)、低温やけどの心配もなく安心安全!就寝時に使用してもOK・・・とのこと。
約36gと着用していることを忘れてしまうほど軽いホットリュックです。
カケマキは、ホットリュックの利用者から寄せられた「腰やお腹をあたためるタイプがほしい」等のリクエストに応え、特に冷えに悩む女性へと開発。
ホットリュックにも使用されている遠赤外線を放出する特殊なシートを中に入れて、気になる場所に「かけたり」「まいたり」する商品で、肩かけ・膝かけ・腰まき・腹まきと4通りの使用ができます。
弊社スタッフをはじめとして、この商品に興味しんしんの女性は多く、「こういう形の商品も開発してほしい」等、エムクラフトさんへ提案する方もチラホラみられ、秋口にそのような提案を受けた新商品が発売されるのでは?!と期待がふくらみます。
女性に定評のあるチェック柄で作製されたカケマキ
☆今後の展望
エムクラフトさんは、独自のアイデア+地元の企業がもっているすぐれた技術や情報からヒントを得て商品開発をしてこられました。
今後も、業界/業種関係なく地元の仲間と協力して、日々改良点を見つけ出し、共により良い商品を開発していきたい と考えておられます。
「メイドイン・ハカタ」を大事にしていきたいので応援してください、 と締めくくった松波社長の言葉に、共感した参加者は多かったようです。
消費者の視点からも、いろいろな提案をして応援していきたいですね。
参加者と企業の意見交換とアンケートの声(一部)
保冷剤はどのくらいもつ?
私(松波社長)は2007年発売時のものを今でも使っている。メーカーの話では、袋が破れない限り使用できるとのこと。
他の保冷剤を使ってもよい?
大丈夫。家庭にある保冷剤を使ってもOK。
洗濯はできる?
洗濯はOK・・・手洗いで。但し、ゴム部分があるので乾燥機は使わないように。
ゴムベルトのすべりどめは、激しい動きをしない時は必要性を感じず、長さ調節しにくいのが気になる。
今年新発売の「アイスリュック スタイル」は、ベルトの幅を従来の25ミリから20ミリに変更し、すべりどめをなくしたため、ずれにくさよりも長さ調節のしやすさ等を重視する方には使いやすくなったと思う。
もっと薄いと、ジャケットの下に装着したときに目立たないのでは?
薄くすると保冷時間が短くなるため、そのせめぎあいがある。ちなみに「アイスリュック スタイル」は、従来品よりひと回り小さく&やや薄くなっている。
感想(一部)
- デザインもとてもおしゃれで、使用感としては冷えすぎもなく、ちょうど心地よい冷え感だと思います。
- 家事やガーデニング(草取り他)、ウォーキングのときに活用できそう。
- 暑い日の通勤で歩くとき用や、外回りの仕事の時に活躍しそう。
- 夏のキャンプのときや、サッカーをする孫に練習時に使わせたいです。スポーツ観戦時にもよさそう。
- 暑がりで真夏は一日中クーラーの中なので、からだのためにも自宅で過ごす時に使いたいと思います。
- 今まで色々なクールグッズを使用してきましたが、あまり効果がなく、今回の「アイスリュック」は是非一度使ってみたいと思いました。エコを実践している感じですね。
- 今年はまさしくこのような商品が売れるのではないでしょうか。とてもいいタイミングで出会いました。
- 商品開発プロセスで種々の出会いからヒントを得られた等、商品ができるまでの経緯が面白かったです。
- 日本の工場で一つ一つ丁寧につくられていることも安心ですね。
- ゴムアレルギーがあり、汗をかいたりした時どうなのか心配です。綿テープ製等も作ってほしいです。
- もっと薄いと(保冷時間が短くても)、仕事中にジャケットの下に装着したとき等に目立たなくて良さそう。
- ゴムベルトなので密着間がありよく効くが、逆にやや圧迫感もあると思いました。
- 肩こりが激しいので長時間の使用はどうだろうか?と思いました。
- 冷えに弱い女性には、少し冷えすぎるようにも思いました。
- 冬用商品もかなり興味深く、ホットリュックは是非購入したいです。(今までカイロを貼っていました)
企業情報
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