2020年9月 玄海漬(株)
2020/09/29
今も昔も変わらないこのパッケージ。
伝統を守り抜いてまもなく100年を迎えようとしています。
今回のわいわい塾は佐賀県唐津市 玄海漬(株)
鯨の回遊路になっていた玄界灘海域の佐賀県唐津市一帯は、かつて捕鯨基地で江戸時代初期から昭和二十年代まで捕鯨が行われていました。
この鯨のなんこつと酒粕を使った保存食を、初代当主が戦時中佐世保の軍に提供したのが創業の始まりです。
わいわい塾では、玄海漬の製造工程や、消費者の嗜好の変化や使い勝手に配慮しながら、新しい取り組みを工夫されている様子をうかがいました。
粕漬けを知らない若い人に粕漬けの美味しさを知ってもらいたい。
100年を超える伝統の味を守りつつ、若い人に受け入れやすい商品を開発しました。
食品展示会で新商品の試食をしていただけることが増え関心が高い。
地元の中学校などで粕漬けのよさを伝え、若い人へ継承してゆきたいと考えています。
<わいわい塾会員からの感想>
●子供のころ親が食べていたのを思い出しました。
●缶詰の図柄が変わっていないのがうれしい。
●保存性を高めるとともにうまみが増すとはいいですね。
●規格外の野菜を使って庶民的な漬物は作ってはいかがでしょうか。
●歴史ある商品を継続していってほしい。
●クリームチーズは粕が多いタイプと2種作ってはどうか。
●鯨の骨の粕漬けでスタートしたことは特徴づけになりますね。
<Q&A>
Q.粕漬けはどれぐらいのアルコールが含まれていますか
A.5%程度です。アルコールが特に弱い方はお気を付けください。
ドライフルーツやクリームチーズは数%です。
Q.ドライフルーツの果物は国産ですか?
A.タイ産ですが、今後は国産にもこだわっていきたい。
Q.玄海漬の賞味期限はどれぐらいですか。
A.4か月です。カニ缶のように加熱真空パックの缶詰ではありません。
缶の容器、とお考え下さい。賞味期限が切れると色は濃くなり風味が落ちます。
Q.松浦漬とはどのような関係ですか。
A.昔はライバルでしたが、今は粕漬けという唐津の食文化を一緒に守り
広げる仲間のような存在です。