わいわい塾

開催レポート

(株)添島勲商店

2005/07/20

 

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国産・減農薬のいぐさにこだわり、生産者の顔がみえる、いぐさインテリアを製造している。
 
 
 

 

国産いぐさの優れているところ

現在、国産のいぐさは、主に八代、一部大川近郊で作られているが、日本で流通しているいぐさのうち、国産はわずか15%で、残りは中国産。その大きな理由は、市場が目先の価格優先で動いているため。ホームセンターなどで売られる花ござは、接客がないので安さ優先。工務店やリフォーム会社などが直接購入することが多い畳も安さが追求されるといった具合。
国産のいぐさのよさは、まず強度で、中国産の5倍。また、いぐさは、11月~12月にかけて田植えをし、7月頃に刈り取りをするのだが、中国は刈り取り時期が早いのに対し、国産は完熟するまで待つ。完熟したいぐさは、中がスポンジ状になり、弾力性、水分の吸収・放出性の面ですぐれており、中国産に比べて圧倒的に質のよい製品ができる。  
 
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また、いぐさは、一反あたり100kgの肥料が必要で、雑草がはえるといぐさと混在するので、化学肥料・農薬ゼロで栽培するのは大変だが、試行錯誤をくり返し、農薬を通常の10分の1にまで減らすことができた。現在、肥料として、志岐蒲鉾さんからもらった魚の栄養分たっぷりの排水を試してみるなど、様々なな取組みに挑戦し、さらに人と環境に配慮した商品を提供したいと思っている。 
 
 

現在の生活にマッチしたいぐさの製品たち

いい品質のいぐさをデザインするのが添島勲商店のポリシー。デザイナーと組んで、パリの展示会に出展したり、日本のブランドを世界に発信しようという企画に大川が選ばれて、家具とともに花ござを知ってもらう取組みを続けながら、現在の生活にマッチした製品を提案している。夏涼しく冬暖かい天然の素材"いぐさ"を、ぜひ生活の中に取り入れてもらいたい。
  
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国産いぐさに対する想いがぎっしりつまったパンフレットと、おみやげのいぐさコースター
 
 
 
 
 
 
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展示商品を手にとる参加者のみなさん 
 
 
 
 
 
 
 

参加者と企業の意見交換

Q&A

Q. 国産と中国産の見分け方 
A. 見た目だけで一般の消費者が見分けるのは難しい。JASマークがついている製品であれば、原産地表示があるので、それを確認するとよい。 
 
Q. お手入れ方法や保管方法は? 
A. 飲み物などをこぼしたときは、すぐに拭く。畳もぬれ雑巾でふいていい。かびがはえたら、酢水で拭くと抗菌効果がある。ランチョンマットは流し洗いしても大丈夫。ただし、いずれもしっかり乾燥させること。
保管方法は、まず乾燥させて水分を十分にとばした上で、袋などに入れ、湿気のない所へ。 
 
Q. 籐といぐさの違いは? 
A. 籐は、丈夫ですべすべしていてひんやりしている。いぐさは、弾力性があってずっと座っていても痛くなく、たためるので収納にも便利。また、いぐさは呼吸しているので、水分の調節をしてくれる。 
 
Q. 国産の畳を注文したい場合、直接畳屋さんにその旨を伝えたらいい? 
A. 信頼できる地元の畳屋さんであれば大丈夫。
どこに注文したらいいかわからない場合は、当社にご注文いただければ、お近くの提携している畳屋さんに国産の畳表を送って施工してもらうのでので利用してほしい。 
 

感想 

  • 商品、地球、生産者に対するこだわりなど大変感動しました。ずっと続けていってほしいです。 
  • カタログを見て、古風なイメージのいぐさから、とてもおしゃれなイメージに変わりました。そういえば、小さい頃、ふとんの上にいぐさのござを敷いて寝ていました。身体に良いいぐさをまた手にとって、いぐさのある生活をしてみたいと思いました。 
 
 
企業情報

(株)添島勲商店

住所: 〒831-0014 福岡県大川市中木室23−1
電話:0944-88-1141

*廃業しました