2020年7月 隆勝堂フーズ(株)
2020/07/31
企業営業課経理課 課長 馬場亮さん
創業大正13 年、
今年で96 年目を迎えた隆勝堂フーズ株式会社。
戦後間もない時期に、バターをたっぷり使った当時としては
画期的なお饅頭を生み出しました。
また、本格的な生クリームを使ったケーキを早くから手掛け、福岡の洋菓子メーカーの先駆けともなりました。
そして最大のチャレンジは、八女茶を使ったお菓子作りに挑んだこと。
お茶の産地でお茶を使用したお菓子を作ることはタブー視されていましたが、八女茶をふんだんに使用したお菓子は、今や福岡の茶どころ八女を知らしめる手土産として多くの人に愛用されています。
お茶の産地でお茶を使ったお菓子を作る難しさなど、軽快な
口調でわかりやすく教えていただきました。
~八女について~
1 位 静岡
2 位 鹿児島 1位2位が7割を占めています
6 位 八女ですが、高級茶の産地としては
全国有数の茶どころです。
「八女茶」は平成13 年~24 年まで12 年間連続農林水産大臣賞を受賞しており、平成27 年には「八女伝統本玉露」が地理的表示保護制度(GI)に登録されました。
お茶では全国で唯一の登録となっています。
※GI(Geographical Indication):地理的表示保護制度
ある地域で長年培われた特別な生産方法や、その地の気候・風土の特性によって、高い品質を獲得しているものについて、その名称を知的財産として保護する制度。例:夕張メロン、米沢牛など
~八女茶でお菓子を作ろう~
GI 認定のお茶「八女伝統本玉露」。
茶葉自体は高級でなかなか流通も難しく、菓子なら全国にいち早く八女のお茶をアピールできるという思いから商品開発を始めました。
最初は、高級茶葉を粉末にするなど論外だ、と言う人もありましたが、老舗隆勝堂さんとならと協力してくれるところも出てきました。
~新鮮なお菓子を提供したい~
隆勝堂は福岡県の南部(筑後地区)に、
和洋菓子店ベーカリーを合わせて15 店舗直営で運営しています。県南に出店を限っているのは、工場から一時間以内のところで、作り立てのものを販売したいから。
買いに来て下さるお客様を第一に、がモットーです。
福岡市内の岩田屋デパート、博多阪急デパートでは日持ちのする和菓子のみ販売しています。
~隆勝堂 お菓子のご紹介~
~お菓子とお茶のペアリング~
<わいわい塾会員からの感想>
●手作業の工程を大切にして作っていると聞いて愛情を感じた。
●創業96年の会社の重みと新しい商品を作っていく取り組みが
すばらしい。
●お菓子とお茶のセットはいいですね
●商品の製作について革新的に取り組まれていることが感じられた。
●説明者の方の会社に対する愛情を感じました
●八女に行った時は必ず「蹴洞(けほぎ)」を購入します。
次回は「茶霜露(ちゃそうろ」を食してみたい。
●新鮮なものをなるべく置くという心がよかった。
●あんこにカスタード、たべてみたいです。
<Q&A>
Q.蹴洞に一つくるみがのっています。
何を意味しているのですか?
A.八女の奥地けほぎ岩に穴があいている様子をお菓子のモチーフ
にしました。
Q.賞味期限40 日では長いのでは?
A.糖度をきちんと管理すると日持ちを長くすることができます。
簡単なことではなく、職人さんたちの高い技術に支えられて
います。実際にはもっと長い期間食べて大丈夫ですが、
お茶の色が変わってしまうため、緑がきれいな40日までと
しています。
Q.八女伝統本玉露は抹茶ですか?
A.玉露の粉末です。
Q.隆勝堂でお茶の濃さを味わえるお菓子は?
A.1 位「茶霜露」 2 位「よなわなダックワーズ」