わいわい塾

開催レポート

2019年6月 HAKATA JAPAN(株式会社鴛海織物工場)

2019/07/01

博多織の伝統をどう未来へつなげていくか?

 

創業90年を超えた鴛海織物工場(おしうみおりものこうじょう)。
伝統の献上帯をはじめ様々な織物に挑戦し多くの賞を受賞。昭和51年には創業者鴛海南が「伝統的工芸品産業功労者」の認定を受けました。
そして2000年には、博多織新ブランドHAKATA JAPANを立ち上げ博多織の新たな価値を創造し、その可能性を世界に発信しています。
和装離れなど需要減少の中、伝統をいかに守り続けるか?
わいわい塾で意見を出し合いながら博多織について考えました。

 

 

 

博多織は帯が主体で、京都の西陣織との違いはカジュアル系の帯が多く、技術的な特徴は、経糸の密度・本数が多く丈夫です。
別名「博多献上」とも呼ばれますが、江戸時代に筑前藩主・黒田長政が幕府に博多織を献上したことに由来し、現在に受け継がれています。

 

 

粋な着物姿に好まれた博多織ですが、日本の和装業界(伝統工芸)のほとんどが、1975年をピークに市場規模が縮小し、ドレス生地やインテリア商品などで再活性化を目指すも思うように結果が出ませんでした。
それに加え、動力織機を製造するメーカーが少なくなり40~50年前の機械を使い続けていることから、部品調達やメンテナンスができる職人不足も問題になっています。手織り作家を志す若い人は増えていますが、法人の三代目、四代目は少なくなっているのが現状です。
 

 

平成12年 博多織工業組合員5社とデザイン会社と共に博多織の新ブランドHAKATAJAPANを立上げ海外へ発信。
和装から、洋装レディスバッグなど様々なコラボレーションで新しいマーケットの開拓を目指しました。

現在では、鴛海織物工場単独で博多の中心地リバレイン1階に直営店『HAKATA JAPAN』をオープン。商品販売だけでなくシーン提案型店舗と位置付けしワークショップなどを取り入れて幅広い集客を行っています。

 

 

福岡市の支援を受けて「インバウンド向け伝統工芸品開発事業」にも取り組んでいます。

 

 

 

 

 

博多織でどういうものがあればいいかな? みんなで考え発表し合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HAKATA JAPAN  博多リバレイン1階 7月のイベント情報

 

 

企業情報

株式会社鴛海織物工場
〒812-0027
福岡市博多区下川端町 3-1 博多リバレイン 1F
TEL:092-263-1112 FAX:092-263-1118
https://www.hakatajapan.jp/