2017年1月　(株)味王本店

2017/02/01

脱サラをした銀行マンが奥さんと2人でお弁当屋さんを始め、そこから発展した株式会社はたなか。工場やオフィスの日替わり弁当、幼稚園の給食、高校の学食、イベントの際のお弁当、病院食など、「食」に特化して事業を広げてきました。今回のわいわい塾では、㈱はたなかグループの中で、仕出し弁当を担当している㈱味王本店のお話をうかがいました。

（2代目社長の畑中さん）

食材、手作り、当日調理、化学調味料不使用

美味しく食べてもらうために、こだわっていることがいくつもあります。
①食材
地産地消を心掛け、主に九州産の新鮮な食材を使っています。特にお米はJA宗像に前日に精米したものを届けてもらっています。
②出来る限り手作り
特にメインとなるおかずは必ず手作りします。添え物の漬物やドレッシングも自分たちで作っています。
③当日調理
作り立てがやはり美味しいものです。人気のコロッケなどは早朝から大量のじゃがいもをゆでてつぶして作っています。
④化学調味料等不使用
新鮮な食材を使い、手作りしたものを作り立てでお届けするので、添加物も、完全ではありませんがほとんど不要です。それも喜ばれています。

(わいわい塾で試食させていただいたお弁当)

栄養士が考えた献立を、老舗料亭で磨いた腕で作る

多くの管理栄養士、栄養士が在籍しており、栄養バランスを考えた献立を考案しています。また、新しいメニューの開発にいつも挑戦していること、旬のおいしい素材を使うこと、組み合わせを工夫していることなどで、1年365日、同じ内容になることはありません。そして調理は、京都の老舗料亭で腕を磨いてきた総料理長を含め、3人の料理長が取り仕切っています。人気のおかずの一つ、魚の西京味噌漬けなどは、料理長が味噌を調合するところから作っており、料亭の本物の美味しさを、手軽に味わうことができます。

（営業の平野さん、取締役部長の矢野さん）

要望には細やかに対応

要望に応じて仕出し弁当や鉢盛などを作っています。予算別に決まったメニューもありますし、「お肉を多くして！」などメニュー内容の相談ももちろんできます。器についても、使い捨て容器や、きちんとしたお重箱など用意があるので、場に応じた対応ができます。配達区域などはご相談ください。
最近喜ばれているのが、九州初の「カップオードブル」です。予めカップに丁寧に盛り付けたものを並べるので、見た目がキレイで華やかに演出できます。取り分けが不要なのも気が楽ですし、衛生的でもあります。
また日替わり弁当は500を超えるオフィスに届けています。会議用、イベント用などのお弁当にも対応しています。

（仕出し弁当例と、カップオードブル例）

参加者との質疑応答

試食したお弁当は、野菜のおかずが多くて美味しかった。個人宅へも届けてもらえないでしょうか？

需要があるのは感じていますが、今のところ、ご近所の会合など、ある程度注文数をまとめていただいた場合にお届けしています。ご相談ください。

ちょっとした懐石をいただいているよう。これだけ品数が多いと手間がかかって大変では？

調理は朝の2：00から始まります。とはいえ、仕込部隊、調理部隊、盛り付け部隊、配達部隊というように分担をしますし、お昼のお届けが中心なので、早い時間に終わります。ちなみに定年はなく、調理部隊の平均年齢は60歳過ぎ。最近入社した新入社員は71歳です。味付けは料理長がしますが、切る、盛り付ける、といった場面では、ベテラン主婦が活躍しています。

素材がよく、手間もかかっていて、コストが高いのではないかと感じます。

他社に比べたら利益が少ないかもしれません。また、こだわりが強く、ご飯など、気温や水温などの具合でうまく炊けなかったりすると、炊き直すこともあります。そのようにして、確かに美味しいと確信が持てるものだけをお出ししています。

日替わり弁当はどこかで買えますか？

店舗はなく、配達エリア内のオフィスなら1個からでもお届けします。個人の場合は、合同庁舎の前、祇園の交差点、法務局の中、九電本社前、などで販売していますのでご利用ください。自転車で移動販売もしています。見かけたら声をおかけください。