佐賀が本社の食用油・製粉メーカー。製粉は佐賀工場で行っている。日本で消費される小麦のうち、約86％が輸入という状況の中、国内有数の麦の産地「佐賀」の小麦にこだわった粉の製造に取り組んでいる。このように県産まで表示している商品はほとんどない。県産のものを提供することは、安全・安心なのはもちろんのこと、地産地消で食料自給率をあげることにも貢献できると考えている。

  

 

 小麦粉は、グルテンというたんぱく質の量で、強力粉、中力粉、薄力粉に分けられ、強力粉ほど、その量は多い。実は麦の段階で、どの粉ができるか決まっている。これまで、強力粉の品種は北海道でしか栽培できなかったが、品種改良を重ねて、一昨年から佐賀でも収穫できるようになり、昨年、佐賀県産小麦100％使用の強力粉を発売した。国内産のものは、価格が高いというイメージがあるかもしれないが、買いやすい価格設定になっている。それは、地元で小麦が採れることにより、輸送コストがかからないことと、佐賀県の後押しで麦の作付面積が増えているおかげ。

 

また、粉末技術の発達により、水以外は基本的に粉末化できるようになっていることから、ミックス粉の開発にも力を入れている。ミックス粉は、用途に応じて、小麦粉に加えるでんぷんなどの量や種類が違う。種類を変えるだけで、サクサクしたり、もちもちしたりと食感が全く変わってくる。

 

これまでは、小麦粉もミックス粉も業務用がメインだったが、今後は、一般の消費者の方が気軽にお買い求めできるよう、努力していきたいと思っている。

   

手作りのパウンドケーキ・クッキーの試食も

 

 

 

 

 

 

おみやげは、佐賀県産１００％の天ぷら粉、強力粉、薄力粉 

 

 

 

 

 

 

 

Q. 粉の保存について 

A. 常温で１年は持つようにしているが、封を開けたら状態は変化する。よりおいしく長持ちするためには、封をして冷蔵庫の野菜室に入れるといい。 

 

A. 現在のところ、南区の「ぶどう畑」で販売している。価格は、薄力粉１ｋｇで２００円程度。

今後、もっと身近なところで買っていただけるよう、努力していく。

 

A. 確かに量が多いという声をいただく。まず、天ぷら粉は、天ぷらがおいしく食べられるよう、材料を吟味してミックスしているので、天ぷらを作る時に使ってもらうのが一番いいが、何か別のメニューができるかどうか、研究してみたいと思う。小分けについては、もっとお客様の声を聞きながら検討していきたい。